我が国は、他の先進国に先駆けて急激に高齢化が進んでおり、これまで誰もが体験したことのない超高齢社会を迎えようとしています。
それに合わせて医療費や年金などの社会保障費は年々増加し、国の財政を圧迫しているのは皆様ご承知の通りであり、ここ数年で医療制度も大きく改正されています。
皆さんに関係の深い制度改正は、病院、施設から在宅へと大きく舵が切られたことではないでしょうか。
そこで、在宅で安心して暮らしていけるようにする仕組みとして国が推進しているのが地域包括ケアシステムであり、医療機関も在宅を支える重要な役割を担うことになりました。
翻って、医療法人ハートフルが運営している事業は、在宅を支えるために必要とする要素を多く兼ね備えています。このことから、当医療法人内のさまざまな職種・事業所が更に連携を強化し、総力を持って皆様の在宅生活を支えていこうと、昨年新たな枠組みとして「廿日市在宅総合ケアセンターあまの」を立ち上げました。
「廿日市在宅総合ケアセンターあまの」は、お一人お一人を中心にして、その方が在宅生活をされるうえで必要とする支援を、医療法人ハートフルの持っている機能を最大限に活かし、タイムリーに対応いたします。
また、このセンターは患者さんとご家族のみならず、他の医療機関や地域の支援機関との連携を深め、医療・在宅ケアの総合窓口としてその役割を果たして生きたいと考えております。

 福田裕恭（あまのクリニック院長）